馬場良治さんをご存知ですか。
日本画家で重要文化財復元の第一人者です。
文化財の復元作業は、地味で目立たないものですが、とても大事な作業と言えます。
学歴や国宝などの修復の実績に、2016年に設立した集古館やアトリエの場所など、馬場良治さんの活躍は多岐に渡っています。
そこで今回は馬場良治さんについて、馬場良治の学歴や実績!修復を手がけた国宝を調査!アトリエや集古館はどこ?をテーマに詳しくご紹介しましょう。
馬場良治のプロフィール
馬場良治さんは日本画家で重要文化財復元の第一人者。
日本美術院の院友です。
東京藝術大学美術研究科保存修復技術専攻を修了しています。
また、山口大学客員教授を務めています。
なお、馬場良治さんは僧侶修行や料亭の板前などを経て東京藝術大学に進んだそうです。
設 立:1887年
東京藝術大学は東京都台東区上野公園に本部を置く国立大学です。
1949年に設置されました。
馬場良治が語る文化財の修復法
馬場良治さんは文化財の修復方法について次のように語っています。
「今取り組んでいるのは奈良県にある国宝栄山寺八角堂の装飾画。文様を筆で模写し、色の再現のため木材の表面のわずかなちりをすくって持ち帰ります。蛍光X線で分析すると、色素の組成が分かる。電子顕微鏡で成分を調べて使われている色を推定するのです」
引用元:朝日新聞デジタル 2019年03月25日(http://www.asahi.com/area/yamaguchi/articles/MTW20190326360950001.html)
馬場良治が語る文化財修復の未来
馬場良治さんによると文化財修復の未来は厳しいようです。
「現場の仕事って、2年かかって報酬は100万円とか。生活を保障しなければならないが、安定した収入を得るのは無理。後継育成は技術者個人に依存していて、僕らは絶滅危惧種に近い」
「もうやっていないけど、デザインの仕事もしていました。(インテリア大手の)サンゲツの壁紙とか、ワコールのキャミソールなどのデザインを手がけました。副業があったから、何とかやってこられた」
引用元:朝日新聞デジタル 2019年03月25日(http://www.asahi.com/area/yamaguchi/articles/MTW20190326360950001.html)
専門職で食べていけるようにしないと文化財は失われてしまいますね。
馬場良治が修復を手掛けた国宝とは?
馬場良治さんが修復を手掛けた国宝や重要文化財は全国各地にあります。
装飾画や襖絵などですが、具体的に3つ見ていくことにしましょう。
醍醐寺と大崎八幡宮、そして三千院です。
国宝・醍醐寺
おはようございます。
— 奈良研究家 (@oribejun) June 15, 2018
京都・醍醐寺の五重塔です。951年に建てられました。国宝です。日本三名塔の一つとされることが多いです。
(2014年10月16日撮影) pic.twitter.com/p4VrV4EPKa
国 宝:金堂、五重塔、木造薬師如来及両脇侍像ほか
重要文化財:清滝宮本殿、絹本著色阿弥陀三尊像、木造薬師如来及両脇侍像ほか
馬場良治さんが修復を手掛けたのは、国宝に指定されている五重塔の天井部などの装飾です。
国宝・大崎八幡宮
重要文化財:長床(1棟)
登録有形文化財:社務所、旧宮司宿舎、神馬舎
選択無形民俗文化財:能神楽
馬場良治さんが修復を手掛けたのは、国宝に指定されている梁に描かれた竜の装飾画です。
国宝・三千院
重要文化財:往生極楽院阿弥陀堂、木造救世観音半跏像ほか
馬場良治さんが修復を手掛けたのは、国宝に指定されている阿弥陀三尊坐座像収蔵の、往生極楽院「舟底型天井画」です。
馬場良治が開いた「集古館」とアトリエの場所はどこ?
馬場良治さんは2016年に集古館(文化財修復技術研究所)を設立しました。
集古館は6600㎡の土地に平屋部分528㎡、地下部分330㎡の赤煉瓦造りの立派な建物となっています。
なおアトリエは同じ宇部市内の厚東区の自宅に構えています。
馬場良治さんの修復技術は未来に過去を残す技術ですね♪
後世に残したい芸術作品や技術を伝えていく方として注目です^ ^
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馬場良治の修復技術に注目
以上、馬場良治さんについて見てきました。
文化財修復で得られる収入が2年で100万円とは驚きました。
馬場良治さんによると、日本は文化財にかける予算の低さが、諸外国と比較しても際立っているそうです。
しかも修復依頼はボロボロになってから来るので、作業は困難を極めるとの事です。
今回は馬場良治さんについて、馬場良治の学歴や実績!修復を手がけた国宝を調査!アトリエや集古館はどこ?をテーマにご紹介しました。