難病を患いながらも、建設会社の社長業を続ける小澤輝真さん。
彼はあることを行っているので、名前が知られています。
そのあることとは、元受刑者を自分の会社で積極的に雇用すること。
普通の企業は、元受刑者の受け入れには消極的ですが、小澤輝真さんは違います。
そこで、今回はそんな小澤輝真についてご紹介しましょう。
経歴や家族、ご両親についても詳しく調べたので、どうぞ最後までお読みください。
小澤輝真のプロフィールと経歴
小澤 輝真(おざわ てるまさ)さんは、建設会社の社長をしています。
小澤輝真さんの名前が知られるようになったのは、経営する建設会社でいわゆる前科者と呼ばれる元受刑者たちを、日本で最も多く雇用しているからです。
マスコミに取り上げられることも度々あり、『ザ・ノンフィクション(フジテレビ系列)』では、2週に渡って特集が組まれたことがあります。
小澤輝真さんは、実は高校を中退しています。
バンド活動にのめり込み、ドラムスでは道内イチの腕前でプロに誘われた事もあったそうです。
やがて、製版会社で働くようになりますが、父親が亡くなったことから会社に戻り、母親とともに北洋建設株式会社の経営に携わるようになりました。
小澤輝真の父親
北洋建設株式会社を起こしたのは父親です。
6畳間で始めたそうですが、商才があり、すぐに会社は大きくなったそうです。
1970年代の建設業は、ともかく人を集めればお金になる時代だったそうで、父親は元受刑者たちに目を付け雇い始めたそうです。
つまり、最初は事業のためだったんですね。
それが、後々、慈善に繋がっていくことになります。
会社が儲かるようになると、父親は豪快に遊び始めたんだそう。
外に女性を何人も囲い、マンションや小遣いを与えたんだとか。愛人に会うために台湾に飛んでいったこともあるそうです。
また、船も好きで、やはり豪快なエピソードを残しています。
石狩市厚田区で、光る飛行物体が3回も目撃されたことがあります。
このことから、「UFOの里」と呼ばれるようになり、町興しにも一役買ったんですが、3回のうち2回は父親の仕業だったんだそう。
どういうことかと言うと、ある晩父親が船から転落したんだそうです。
父親は、信号弾を打ち上げて救助を求めました。
この光が、石狩市厚田区で目撃されUFO騒動になったんだとか。
なんとも豪快な方ですが40代で難病(脊髄小脳変性症)を患い、50歳の若さで亡くなりました。
小澤輝真の母親
小澤輝真さんの母親は、父親とともに北洋建設株式会社を立ち上げた方です。
父親が難病で亡くなると、母親が社長を継ぎました。
すると、父親には多額の借金があることが判明します。
その額、なんと5000万円。
どうやら、借金をしてまで女性を囲っていたようです。
母親は借金を返しながら会社の経営にあたりますが、返済が終わったのは小澤輝真さんが社長を継いでからだそうです。
なお、母親は現在、北洋建設株式会社の会長を務めています。
小澤輝真の妻子
小澤輝真さんは、20歳の時にあきみさんと結婚しています。
しかし、奥さんとお子さんの情報はこれ以上はないんです。
小澤輝真さんは37歳の時に、父親と同じ難病(脊髄小脳変性症)に罹っているので、お子さんはいないのかも知れません。
小澤輝真の会社
小澤輝真さんは、難病を抱えながらも北洋建設株式会社の経営にあたっています。
会社の詳細については次のとおりです。
小澤輝真の功績
小澤輝真さんの功績は。難病を患いながらも、元受刑者たちの受け入れを続けていることでしょう。
父親の代を含めると、これまでに500人以上の元受刑者を受け入れたんだそうです。
この功績は認められ、「東久邇宮記念賞」や「東久邇宮文化褒賞」。
「法務大臣感謝状」や「安全で安心なまちづくり表彰」など、多方面から表彰を受けています。
こちらは「作田明賞」を受賞した際の写真です。
お隣の女性が奥さんのあきみさんです。
先月初めて知った作田明賞。故作田氏は犯罪防止と少年の更生等に尽力した精神科医。生前、同様の個人・団体を称え表彰するため作田明記念財団を設立し、作田明賞を創設。第10回目となる本日の授賞式での最優秀賞受賞者が、私が取材中の北洋建設の小澤輝真社長。檀上で「欲しかった賞が貰えて嬉しい」続 pic.twitter.com/8daMH5exlv
— 樫田秀樹 (@kashidahideki) August 31, 2019
小澤輝真の病気
小澤輝真さんの病気は、難病の「脊髄小脳変性症」です。
ウィキペディアでは、次のように説明されています。
・脊髄小脳変性症
脊髄小脳変性症(せきずいしょうのうへんせいしょう、英:Spinocerebellar Degeneration (SCD))は、運動失調を主な症状とする神経疾患の総称である。小脳および脳幹から脊髄にかけての神経細胞が徐々に破壊、消失していく病気であり、1976年10月1日以降、特定疾患に16番目の疾患として認定されている。また、介護保険における特定疾病でもある。
2000年現在で日本では2万人弱の患者がいると考えられている。日本では遺伝性が30%であり、非遺伝性が70%である。非常にゆっくりと症状が進行していくのが特徴。10年、20年単位で徐々に進行することが多い。
脊髄小脳変性症のほとんどの疾患は根治的な治療法が確立されていない。この病気を患った木藤亜也の日記を本にした『1リットルの涙』が2006年に210万部の売り上げを誇るヒットとなった。
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%84%8A%E9%AB%84%E5%B0%8F%E8%84%B3%E5%A4%89%E6%80%A7%E7%97%87
『1リットルの涙』と同じ病気なんですね…。
小澤輝真の著書
小澤輝真さんは著書『余命3年 社長の夢』を刊行されています。
同書は『ビジネス書グランプリ2020』の政治経済部門で5位を獲得しています。
単行本(ソフトカバー):200ページ
出版社:あさ出版
発売日:2019/7/12
価 格:1569円
小澤輝真さんのインタビュー動画がありました^^
こちらからどうぞ!
こちらの経営者の方々も興味深い方々ですよ!
ぜひ、チェックしてみて下さいね^^
小澤輝真は元受刑者の雇用をやめない
以上、小澤輝真さんについて見てきました。
協力雇用主として多くの刑務所出所者を雇用するなど,長年 #再犯防止 に御協力頂いている札幌の北洋建設㈱小澤輝真社長が来省。日本財団職親プロジェクトに参加し,社員寮を自立準備ホームとして登録。再犯防止推進元年の今年,小澤社長の再犯防止への熱い思いも施策に活かしていきたいと思います。 pic.twitter.com/qlyhjRAcH5
— 上川 陽子 (@Kamikawa_Yoko) April 24, 2018
当初は事業のためだった元受刑者の雇用が、今では慈善となっているんですね。
ただ、雇っても辞めていく人が多いというのが現実のようです。
それでも、小澤輝真さんは元受刑者の雇用をやめるつもりはないようです。
そして小澤輝真さんの元には毎日、塀の中の受刑者たちから雇ってほしいという手紙が多く届くそうです。
不自由な体で奮闘を続ける小澤輝真さん。ご自愛していただきたいものです。