1990年代からその名が知られるようになったピアニストのフジコ・ヘミングさん。
その高い音楽性からファンも多く、80代後半を迎えた現在でも未だに活躍し続けています。
そのフジコ・ヘミングさん、経歴や年収はいかなるものか気になります。
フジコ・ヘミングさんは若い頃は下手だったという噂がありますが、実際の所はどのようなものだったのでしょうか。
今回は、ピアニストとして高い評価を受けているフジコ・ヘミングさんの経歴や年収、若い頃は下手だったという噂などについてまとめました。
フジコ・ヘミングの経歴をチェック
フジコ・ヘミングさんは、ピアニストです。
まずは簡単にプロフィールから確認しましょう。
名 前:フジコ・ヘミング
職 業:ピアニスト
誕生日:不明(推定1930年前後)
年 齢:80歳後半
フジコ・ヘミングの幼少時代
フジコ・ヘミングさんは、ロシア系スウェーデン人男性と日本人女性の子供であり、ベルリンで出生しています。
その後間もなく日本に移住していますが、父親は日本に馴染めなかったようであり残念ながらスウェーデンへ帰国しています。
母親はプロピアニストで、フジコ・ヘミングさんに6歳の頃から1日2時間のピアノレッスンを開始しています。
その内容は大人向けとほとんど変わらないもので、かなりのスパルタ教育であった模様です。
その成果によってピアノの腕はメキメキと上達し、ラジオ放送に生出演してのピアノ演奏や、東京芸術大学音楽部への進学などを果たしています。
フジコ・ヘミングの学生時代
NHK毎日コンクール入選
文化放送音楽賞受賞
大学卒業の後は本格的なピアニストへの道を志し、ベルリン音楽大学へ留学しています。
ただ、実は帰国子女として日本に滞在中に当時の規則によってスウェーデン並びに日本国籍のいずれも入手していない状態であることが判明しました。
その為、無国籍状態でドイツに渡っていたとされています。
ドイツでの生活は苦しく、食べ物はギリギリまで切り詰められ、1週間を砂糖水のみで過ごしたこともあったと言われています。
そのさなかでもピアノの修練は続けられていましたが、あまりの貧しさによって風邪をこじらせた後に聴力を失うという致命的なアクシデントに見舞われてしまいます。
このことによって音楽家としての道は一時保留せざるを得なくなり、耳の治療のかたわら音楽教師をしながらヨーロッパ各地でコンサート活動を行うことで少しずつ実績を積んでいます。
フジコ・ヘミングの日本での活動
ヨーロッパから日本に帰国したのは1995年であり、母親が帰らぬ人となったことが原因の帰郷であるとされています。
当時既に60代であり、フジコ・ヘミングさんはヨーロッパで目が出ないままの帰国と考えていたそうですが、その実力と功績はその後日本で結実し、そこから目を見張るような活躍を見せています。
東京芸術大学でコンサート
NHKのドキュメント番組「ETV特集」で取り上げられる
第14回日本ゴールドディスク大賞「クラシックアルバムオブザイヤー」獲得
主演菅野美穂さんによる半生についてのドラマ化がフジテレビで放映される
またCDも数多く出しており、その売り上げ枚数は数百万枚と言われています。
その活躍ぶりに、日本を代表するピアニストの一人と評されることになったのでした。
フジコ・ヘミングが若い頃は下手だったという噂
フジコ・ヘミングさんは若い頃はピアノ演奏が下手だったという噂がありますが、それは本当の事なのでしょうか。
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実際、フジコ・ヘミングさんは60代になってから広く有名となった人物であり、そうした噂が流れるのも無理はないでしょう。
ただ、幼少の頃よりスパルタで特訓を受けており、下手だったということはないとされています。
フジコ・ヘミング
たまたま来日中のサムソン・フランソワは日比谷でフジ子のショパン・リストの演奏を聴き絶賛。その後、ベルリン国立音楽学校を優秀な成績で卒業。以後、長年にわたりヨーロッパ在住、演奏家としてのキャリアを積む。ウィーンでは後見人でもあったパウル・バドウーラ・スコダに師事。今世紀最大の一人といわれる作曲家・指揮者のブルーノ・マデルナにウィーンで才能を認められ、彼のソリストとして契約したことは彼女が最も誇りとしているところのひとつである。ちなみにこの成約に際しては、彼女の演奏に感銘を受けたレオナード・バーンスタインからの支持/援助もあった。
引用元:ビクターエンタテイメント(https://www.jvcmusic.co.jp/-/Profile/A013737.html)
ヨーロッパ留学の際には大きなチャンスに恵まれておらず、運が巡ってこなかったというのが適切な評価と言えるでしょう。
フジコ・ヘミングは下手という評価
ただ、ネットでフジコ・ヘミングさんの演奏について下手ではないか、とする意見もいくらか見受けられます。
それはフジコ・ヘミングさんが昔の演奏スタイルを現在でも使っていることに起因する模様です。
「フジ子・ヘミング現象」の何が問題なのか?
では、その犬猿の仲である両者がどうして「フジ子批判」ではタッグが組めているのでしょうか? 一つには、ヘミング女史の演奏スタイルが、現代の基準からは外れているということがあります。まず現代のピアノ演奏は、メカニックの面での技術革新が進んでいます。これは1970年代に「ポリーニ、アルヘリチ、ベルマン」といったピアニスト達がプロに要求される技巧的な水準を一段引き上げてしまい、現在はそうした「上手い」演奏を当然のように聞いて育った若手が、更にメカニカルな安定度を競っているわけです。
引用元:ニューズウィーク日本版(https://www.newsweekjapan.jp/reizei/2011/09/post-346.php)
現在音楽の観点を重視する方達からは、上のような理由で批判が起こっています。
フジコ・ヘミングの音楽に対するコメント
ただ、そういった批判のみでは、フジコ・ヘミングさんの高い人気について語り切れないのも事実でしょう。
フジコ・ヘミングさんは自身の音楽について、以下のように語っています。
フジコ・ヘミング特集
「誰が弾いても同じなら、私が弾く意味なんてない。だから私は私だけの音を大切にしているの」
(中略)
「ぶっこわれそうなカンパネラがあったっていい。魂が燃え尽きるほどのノクターンがあったっていい。機械じゃないんだから」引用元:ユーキャン(http://www.u-canshop.jp/fuzjko/sp/)
フジコ・ヘミングさんの音楽は、それまでの彼女の人生の波瀾万丈さ、そして彼女の音楽に対する高い熱意が込められているものであり、そこにファンは惹かれるのかもしれませんね。
フジコ・ヘミングの年収
ピアニストとして活動するフジコ・ヘミングさんの年収はいかほどなのでしょうか。
想定される収入は、以下の2つです。
音楽CDの印税
コンサートの収入
ここでは上の2要素を考えながら、年収についてまとめました。
フジコ・ヘミングの年収:印税
まず音楽CDの印税です。
音楽CDの印税は、以下のような取り組みがあるとされています。
レコード会社からの収入
印税というのは、本・CDなどが売れたら、売れた枚数に応じて作った人に支払いますというお金です。ロイヤリティともいいます。アーティスト印税は、ケースバイケースですが、大体CD定価の1~3%くらいです。新人だと1%が普通です。
引用元:ウタレン(http://utaren.com/seminor/business/4-02.htm)
こうしてみると、一般的な歌謡曲を歌うミュージシャンと変わらない取り組みであることが窺えます。
フジコ・ヘミングさんは百万単位の売り上げ枚数を誇るピアニストであり、大成功を収めたミュージシャンの印税額と変わらないことが推測されます。
やはり数千万円の年収がある、と言えるでしょう。
フジコ・ヘミングの年収:コンサート
音楽家のコンサートでは、売れている方なら50万円ほどの収入があるとされています。
フジコ・ヘミングさんは年に50にものぼる回数のコンサートを開催しており、ざっと見積もって2000万~3000万円の収入がある、と推測されます。
フジコ・ヘミングの年収をまとめると
以上の結果を総合すると、フジコ・ヘミングさんの年収は数千万円と言えるものです。
ひょっとしたら億に届くこともあり得ますね。
フジコ・ヘミングが事故にあった話
フジコ・ヘミングさんは2018年に交通事故にあったと言われています。
その事故によって左足を怪我したと言われており、それ以降のコンサートでは手押し車を使って移動する姿がたびたび目撃されています。
また、ピアノのペダルを踏むときにもかなりつらそうな様子が報告されています。
日本での音楽活動から20周年を迎えているフジコ・ヘミングさんであり、今後も活動を続ける旨を発表していますが、高齢で事故に遭われたことは心配ですね。
フジコ・ヘミングの健康へ意識
健康に関してはフジコ・ヘミングさん本人も気にしている模様で、ピアノ練習と折り合わない難しさを語っています。
「愛されるより愛したい」手押し車のフジコ・ヘミングは走り続ける!CDデビュー20周年アメリカ公演開催
毎日ピアノを4時間欠かさず弾くヘミングさんが、今、気になっているのは健康だ。
「腰が曲がっちゃって、今では手押し車で歩かなくてはならないの。医者からは体操をするようにと言われている。でも、座ってピアノを弾いてばかりいるからますます悪化しちゃって。それが悲しいわ」引用元:ヤフーニュース(https://news.yahoo.co.jp/byline/iizukamakiko/20190708-00133273/)
とは言え、手押し車を引いてでもピアノを弾き続ける姿に感動するファンも多く、そうしたチャレンジャーの姿勢もまたフジコ・ヘミングさんの魅力であるとも言えます。
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フジコ・ヘミングの今後の活躍に注目
フジコ・ヘミングさんは健康状態に多少の不安は感じさせるものがありますが、それでも音楽に対する意識は高いものがあり、今後もその意識を持って挑戦し続けるのではないでしょうか。
今後もフジコ・ヘミングさんの素晴らしいピアノ演奏に期待したい所ですね。
今回は、ピアニストとして高い評価を受けているフジコ・ヘミングさんの経歴や年収、若い頃は下手だったという噂などについてまとめました。