結城孫三郎は、江戸時代から続く糸あやつり人形遣い師の名前です。
名前は約380年の時の中で受け継がれ、現代は13代目になります。
伝統的な文化芸術を披露する結城孫三郎について、プロフや経歴が気になります。
また、結城座が分裂と言う噂もありますが、それは本当なのでしょうか。
そして、時代を超えた人形劇公演の会場はどこなのでしょうか。
そこで今回は、結城孫三郎のプロフや経歴!結城座分裂の噂について!人形劇公演会場はどこ?をテーマにまとめてみました。
結城孫三郎のプロフィール
今回の「壺坂霊験記」では池田ともゆきさんにより、舞台美術が一新されました。
墨絵のような舞台は、これまでの「壺坂霊験記」とは全く違ったイメージになりました。ザムザ阿佐谷の天然古木の劇場にとても映えそうです。
是非劇場でお楽しみください! pic.twitter.com/gvdizr0mIe— 江戸糸あやつり人形 結城座 (@youkizaJAPAN) September 29, 2021
生 年:1978年
結城孫三郎は現在13代目結城孫三郎さんへと受け継がれました。
プロフィールの詳細は公表されていませんが、12代目結城孫三郎さんの長男です。
1985年、13代目結城孫三郎さんが6歳の時に初舞台を迎えました。
初舞台の演目は『夢童子 ゆめ草紙』『寿獅子』でした。
その後、2005年から結城座で行われた全ての演目に出演しています。
13代目を襲名したのは、2021年です。
その時の演目は、『結城数馬改め 十三代目結城孫三郎襲名披露公演「十一夜 あるいは星の輝く夜に」』でした。
13代目結城孫三郎の経歴
13代目結城孫三郎さんとなった田中数馬さんは、12代目結城孫三郎さんの長男です。
小さい頃から人形師を目指していたのではなく、20代半ばまでは親の苦労を知っていた為、人形師の世界からは遠ざかっていたそうなんです。
大学を中退し、職業も転々としています。
しかし、26歳で再度12代目に入門し、2021年に結城孫三郎の名を襲名しました。
結城孫三郎の経歴
現在の結城孫三郎さんは13代目ですが、これまでの連綿と受け継がれてきた結城孫三郎について見てみました。
初代の結城孫三郎は、江戸時代の寛永12年(1635年)に旗揚げを行っていて、江戸幕府公認の五座の中の一つでした。
残り4座の内、手操り人形の薩摩座は消え、残り3座である市村座、中村座、河原崎座は歌舞伎役者の名前として受け継がれています。
2代目から8代目にかけては、義太夫節の手遣い人形芝居に押されて衰退した事に、明治維新の混乱が加わって途絶えたためか、特に情報がなく、8代目孫三郎の縁戚にあたる9代目城孫三郎となった田中清太郎さんが、糸あやつり人形結城座を再び盛り返しました。
9代目結城孫三郎以降は、舞台芸術として再び注目され、結城座は『国記録選択無形民俗文化財』『東京都の無形文化財(芸能)』に指定されました。
13代目の襲名は、結城座の385周年を記念する公演の第一弾となりました。
12代目結城孫三郎さんは13代目が襲名した後、三代目両川船遊の一つ名前に戻っています。
結城孫三郎と両川船遊の関係
両川船遊とは9代目結城孫三郎さんが父親から受け継いだ写絵師としての名前です。
写絵とは江戸から明治にかけて縁日や寄席で行なわれていた、幻灯機による紙芝居の原型的な見世物でした。
そして、2021年現在は12代目が両川船遊となり、人形師や写し絵として活動をしています。
結城座分裂の噂について!
2022年3月26〜30日
『変身』
原作 カフカ
脚本・演出 シライケイタ
人形デザイン 谷原菜摘子谷原さんの美しいデザイン画をもとに、連日ひたすら衣装をチクチク…!
キャラクターごとの個性的な仕上がりをお楽しみに!詳細webページは12月中旬公開、チケット予約開始は1月を予定しています。 pic.twitter.com/TAEMJL8FaX
— 江戸糸あやつり人形 結城座 (@youkizaJAPAN) December 15, 2021
江戸時代から続く結城座ですが、実は、分裂と言う噂があります。
そして、2003年に実際に分裂ともいえる事がありました。
それは、10代目の孫の3代目結城一糸さんが結城座から独立し、2005年に「江戸糸あやつり人形座」を結成した事でした。
そして、2015年に「 一糸座」に改名しました。
結城孫三郎の人形劇公演会場はどこ?
伝統的な演目と、革新的な手法を取り入れて行われる結城孫三郎さんの人形劇は、国内外から高い評価を受けています。
公演場所も日本国内や海外の芸術劇場と、様々な場所で行われています。
さらに、結城座独自の結城座スタジオでも公演が行わています。
結城座の育成講座がスゴイ
江戸糸あやつり人形も新型コロナウィルスの影響を受け、公演がしがたい状況にありましたが、日本の伝統を残すべく、結城座は後進を育成する講座を開いています。
しかも、その講師は十二代目結城孫三郎さん、結城千恵さん、結城育子さんと、結城座の伝統を支えてきた方たちです。
直に教わるとなる緊張してしまいそうですが、伝統的な日本の舞台芸術の世界で活躍したい方には、おすすめですね。
13代目の襲名公演♪
舞台上で人形はどんな映え方をするのでしょうか^ ^
13代目結城孫三郎さんの演目が気になったらコレ♪
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結城孫三郎の公演に注目
本日の『変身』(2022年3月新作公演/原作カフカ)舞台・人形美術打ち合わせの様子。
脚本・演出のシライケイタさん、舞台美術の松村あやさん、人形デザインの谷原菜摘子さん、そして結城座の両川船遊らと、既存の人形も参考にしながら綿密な話し合い。
いよいよ美術製作具体化へ出発です! pic.twitter.com/KQL8Ua0ZLk— 江戸糸あやつり人形 結城座 (@youkizaJAPAN) November 11, 2021
江戸時代から続く江戸糸あやつり人形師の結城孫三郎さんについて見てきました。
現在は13代目結城孫三郎さんが中心となり、古典劇が上演されてきましたが、現代劇の上演も楽しみですね。
人形を操る古典芸能は文楽などもありますが、江戸糸あやつり人形が今後どの様に新しい文化を取り入れてくのか目が離せません。
今回は、結城孫三郎のプロフや経歴!結城座分裂の噂について!人形劇公演会場はどこ?をテーマにまとめてみました。