神山彰さんといえば、明治大学で近代日本演劇の研究をしている人物です。
演劇関係の著作を数多く手掛けており、近代日本演劇研究の第一人者ともいえるでしょう。
明治大学名誉教授として、近代日本演劇の研究をした神山彰教授の学歴やプロフィールが気になります。
そして、研究テーマや著書を見ると、日本の近代日本演劇発展が見えてきます。
そこで今回は、神山彰(明治大学名誉教授)のプロフや学歴!研究テーマや著書を調査!をテーマにご紹介したいと思います。
神山彰のプロフィール
昔、舞台装置家釘町久磨次氏と雑談
『藤娘』の話。小村雪岱さんと六代目(菊五郎)の楽屋で、大木の枝振り案は出来ていたが「花の形どうしましょう?」と問うと、六代目が手元の懐紙ぐしゃと丸めて「これでいいじゃねえか」。それでああいう藤の装置出来たんですよと。日比谷の「雪岱展」で追想2題。 pic.twitter.com/yaRk6QarMP— 神山彰 (@kamiaki1950) February 27, 2021
生 年:1950年(昭和25年)
出身地:東京都
神山彰さんは、日本演劇の研究者として、数多くの講演や関連書籍の出版を手掛けた人物です。
現在は明治大学を退職し、同大学の名誉教授となっています。
神山彰の学歴
もともと商業演劇が好きだったという神山彰さんは、1973年に明治大学文学部演劇学科を卒業後、明治大学大学院博士課程に進学しています。
神山彰さんは、この博士課程を修了ではなく満期退学しています。
満期退学とは、必要な単位の取得はしたものの、論文審査がパスできなかった場合に退学することを指します。
修了にはなっていないので、神山彰さんの学位は文学修士となっています。
博士課程は修了する人より、満期退学や単位取得退学する人の方が多いと言われています。
また、退学後であっても、論文が評価されれば博士号を取得する事が可能です。
神山彰さんは、満期退学後の1978年に国立劇場芸能部制作室勤務となりました。
神山彰の研究テーマや著書を調査
「油地獄」東京は17世勘三郎迄はフノリの油使わず、形容で滑る陰惨を見せる芸だったが、以後は全てフノリ。私も3延若からしか知らない。与兵衛も研辰も乳房榎も延若が繋げた功績大。孝夫以前の与兵衛最多復演は延若だが、どのジャンルもその分野が停滞期のスターは忘れられ無念で不運。写真は勘平。 pic.twitter.com/BBM4wbd618
— 神山彰 (@kamiaki1950) February 1, 2021
国立劇場の制作部を経て、明治大学文学部で教鞭をとるようになった神山彰さんですが、その研究内容や著作の内容は、一体どういったものなのでしょうか。
神山彰さんが勤めていた国立劇場は、東京都千代田区にある劇場です。
設立は1966年(昭和41年)です。
この劇場では、日本の伝統芸能の講演の他、伝統芸能の伝承者の育成や研究なども行われています。
神山彰さんは、ここで数々の舞台の制作に携わり、主に歌舞伎・新派の制作をしました。
1989年には歌舞伎学会に所属、1996年に明治大学文学部の助教授に、その後教授に就任しています。
神山彰さんの明治大学での専攻は近代日本演劇です。
このことについて、神山彰さんはインタビューにこう答えています。
僕はもともと商業演劇が好きだったのですが、新劇中心の演劇じゃなくって、それ以上に多くの人の記憶に残った新派や新国劇、あるいは特に明治期の歌舞伎、新歌舞伎が好きなので、「じゃあそこに絞って探ってみよう」ということですね。
引用元:歌舞伎学会事務局ブログ
https://blog.goo.ne.jp/kabukiga02/e/1381ef3ffd9b2b79417e96d1b2e03736
インタビューの中で、神山彰さんは「歌舞伎はどうして懐かしさがくるのか」が一つのテーマだと語っています。
多くの歌舞伎の演目の中で、神山彰さんは「散切物」(ざんぎりもの)が好きだといいます。
散切物とは、歌舞伎の演目の中でも明治維新以降の世俗を反映した内容のものを言います。
主な演目としては、「人間万事金世中」や「水天宮利生深川」、「島鵆月白浪」などがあげられます。
これらは、単に歌舞伎の演目としてだけではなく、明治初期の風俗を知る上での資料としても側面も持ち合わせています。
今日、散切物として残されているものは、二代目河竹新七(河竹黙阿弥)の手によるものばかりです。
黙阿弥の作品は、美しいセリフ回しが特徴です。
神山彰さんも、好きな作品として「島鵆月白浪」のタイトルを出しています。
神山彰の著書について
神山彰さんが手がけた書籍や論文は、数多くあります。
著書には「近代演劇の来歴」や「近代演劇の水脈」、共編著には「演劇とメディアの20世紀」、「興行とパトロン」などが挙げられます。
中でも2006年に出版された「近代演劇の来歴―歌舞伎の「一身二生」」は、近代演劇のルーツを辿り、表現方法や観客の受け取り方などを通し、歌舞伎を始めたとした芸能の魅力を改めて見直す一冊となっています。
この著書は、2007年に日本演劇学会河竹賞を受賞しています。
日本演劇学会は、長い歴史を持つ演劇研究の学術団体です。
古典芸能にとどまらず、映画やテレビ、パフォーマンスやダンスなど、その研究範囲は幅広いです。
この学会には多くの研究員が所属しており、資料や歴史の研究、テキストや上演の分析などを行っています。
日本演劇学会河竹賞は、日本演劇学会の初代会長である河竹繁俊博士を記念して作られました。
また、この賞の創設は故人の遺志でもあります。
この賞は、その年に発表された日本演劇学会会員の研究の中で優れていると認められたものに対して贈られます。
該当なしの年もある中で、神山彰さんの著書は、中村哲郎さんの著書と共に河竹賞を受賞しています。
余談ではありますが、河竹繁俊博士は前述の歌舞伎作家、河竹黙阿弥の娘の養子でもあります。
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神山彰の今後の活躍に注目
絶頂期から「姿百、踊り七十、歌唱零」「蘆原(千津子か?)は背が低いからスターでない、水の江は唄が下手だからスター・バリユウが少ないのと云ふ考えは全くの誤り」「顔が小さくて如何にも感じがいゝ」はあり。明治大正生は「スタイル」と言わず「姿がいいねえ」と言ってた記憶。 https://t.co/LFvdba9HDf pic.twitter.com/PQMn0WnR7X
— 神山彰 (@kamiaki1950) January 31, 2021
神山彰さんは、著書や論文の発表だけではなく、自身でSNS投稿をしていたり、テレビ番組にも出演しています。
今後もメディア露出することもあるのではないでしょうか。
神山彰さんのこれからの活動にも注目していきたいですね。
今回は、神山彰(明治大学名誉教授)のプロフや学歴!研究テーマや著書を調査!をテーマにご紹介しました。