巽好幸教授は、日本におけるマグマ学の第一人者と言われている方です。
現在では京都大学・大学院の教授を務めており、また様々なメディアで自然災害についてコメンテーターとして活躍しています。
そんな、巽好幸教授ですが、原発とに対して、どのような見解を持っているのでしょうか。
巽好幸教授はYahoo!で個人記事を執筆していますが、その内容について知りたい所です。
また巽好幸教授の出身中学や高校はどちらなのかも気になりますね。
今回はマグマ学の第一人者として有名な巽好幸教授の原発に対する見解、Yahoo!での個人記事の内容、出身中学や高校などについてまとめました。
巽好幸とは:マグマ学専門の地球科学者
出 身:大阪府出身
誕生日:1954年
学 歴:京都大学理学部 卒業
東京大学大学院理学系研究科博士課程 修了
職 業:地球科学者
巽好幸さんは、地球科学者です。
マグマを研究対象とする「マグマ学」を専門としていて、それに関する著作を数多く発表しています。
また世界的に有名な研究機関で数多くの功績を残しており、2020年4月に
◯京都大学理学研究科教授
に就任しています。
巽好幸の経歴
巽好幸さんは、1954年に大阪府で誕生しています。
京都大学理学部へ進学しており、その後に東京大学大学院で地質学を専攻し、それによって博士号を取得しています。
その後はマンチェスター大学の研究員や京都大学理学部で助手を務めた後に、
1997年…京都大学大学院理学研究科
1999年…東海大学大学院理学研究科
2012年…神戸大学大学院理学研究科
2020年…京都大学総合人間学部
京都大学院理学研究科
などの大学の学部で教授を務めています。
またマグマ学の専門家として著作活動やメディア出演も数多くこなしており、同専門分野における日本の第一人者とされています。
巽好幸の専門である「マグマ学」
巽好幸教授は自身の専門について「マグマ学」と称していますが、実際にはどのようなことを対象とした学問なのでしょうか。
巽好幸教授は「マグマ学」について、以下のように語っています。
私たちの生活を脅かす巨大カルデラ噴火のメカニズムを「マグマ学」で解明する - 神戸大・巽好幸教授
-今回のプロジェクトは、滝沢さんが採集したサンプルや、さまざまな専門家の知見をもとに進められていると思うのですが、巽先生ご自身の専門分野を「○○学」と表現するならば、何と言えるのでしょうか。
「マグマ学」です。私たちは研究材料に、マグマが冷えて固まったものを使います。なぜかというと、マグマは地下深くで融けた物質が上昇してきたもので、それぞれの化学的な特徴を調べることで、融けたときの圧力や温度、それに融けた地球内部の物質の特徴を予測することができるからです。マグマは地球ができたころからあるので、地球内部の進化を知る手がかりになるんですね。ただし、分析結果で議論できることは限られてしまいます。そこで私たちは、地震学や電磁気学などから得られるデータも取り入れて総合的に研究を進めていくという意味を込めて、マグマ学という名前を作りました。
引用元:academist Journal(https://academist-cf.com/journal/?p=7606)
マグマは地球内部の状況を表す格好の材料であり、巽好幸教授はマグマを通じて「地球の進化」や「超巨大噴火」などのシステムを解明しようとしている、と言えるでしょうね。
巽好幸の原発に対する見解
巽好幸教授はYahoo!に個人記事を執筆しており、その中には原子力発電所(原発)をテーマとした記事もあります。
愛媛県の伊方原子力発電所や美浜・大飯・高浜の原発の話であり、そのいずれも、原発に対して批判的な目を向けていることが確認できます。
実際、巽好幸教授は原発について以下のように語っています。
伊方原発3号機の運転停止の仮処分: 司法判断の意味とマグマ学者からの懸念
もちろん私は原発賛成派には属さない。そもそも世界一の地震大国、火山大国に原発はふさわしくないと感じる。
引用元:ヤフーニュース(https://news.yahoo.co.jp/byline/tatsumiyoshiyuki/20171215-00079280/)
マグマを通して知った日本の地震事情や火山事情は、原発のリスクを著しく高めるとした見解であると言えるでしょう。
巽好幸の原発に留まらないカルデラ噴火に対する警鐘
ただ、巽好幸教授は原発のリスクとしての火山や地震に目を向けるのではなく、そもそも火山や地震が原発なくとも生活を脅かすものであるとした面を強く強調しています。
巽好幸教授は地下のマグマが一気に噴出することで生活に甚大な被害を及ぼす「カルデラ噴火」について、その危険性をたびたび提唱しています。
巽好幸教授は災害の規模と確率からくる期待値である被害人数についてまとめており、超巨大噴火であるカルデラ噴火の1年辺りの被害者数を1年辺り「2400人」と見込んでいます。
巽好幸教授は原発とカルデラ噴火をまとめて、以下のように語っています。
伊方原発3号機の運転停止の仮処分: 司法判断の意味とマグマ学者からの懸念
巨大カルデラ噴火の危険性を根拠に原発再稼働に反対すること自体は正当であると思うが、それ以前に(少なくとも同時に)巨大カルデラ噴火そのものの試練に対する覚悟を持つべきであろう。もちろん、覚悟は諦念ではない。いかにこの火山大国で暮らしていくかを考えることこそ覚悟である。
引用元:ヤフーニュース(https://news.yahoo.co.jp/byline/tatsumiyoshiyuki/20171215-00079280/)
巽好幸教授は、原発のみの話に終始することで噴火の危険に対する思考を停止している、として警鐘を鳴らしていると言えるでしょうね。
巽好幸のYahoo!での個人記事
巽好幸教授はマグマについての専門家であり、その深い知識はマグマと関連する「地震」や「火山の噴火」といった内容にも及んでいます。
巽好幸教授はYahoo!で個人記事を執筆しており、現在では38記事が確認できます。
その執筆テーマは上記で挙げた「地震」と「噴火」のいずれかであり、状況や原因・対策などについてまとめられています。
巽好幸のYahoo!での個人記事のテーマ
巽好幸教授のYahoo!での個人記事のページタイトルは、
◯日本列島に暮らすということ
です。
日本は火山と地震の大国であり、その危険性と個人で持つべき覚悟について、今後も広く啓蒙活動を行っていくのではと思われます。
巽好幸の出身中学や高校
現在では京都大学で教鞭を執っている巽好幸教授ですが、出身中学や高校などはどちらなのでしょうか。
巽好幸教授の出身中学や高校は、大阪教育大の附属の中高一貫校である
◯大阪教育大学附属天王寺中学校(21期)
◯大阪教育大学附属高等学校天王寺校舎(15期)
参考:大阪教育大学附属天王寺中高支援連合会(天附連)(http://www.tennoji-h.oku.ed.jp/tennoji/seminar/seminar181117_2.pdf)
です。
関西を代表する進学校の一つであると言われており、その偏差値は「65」とされています。
参考:シリタス(http://www.chu-shigaku.com/detail/a00691.html)
巽好幸が高校時代に熱中していたバスケットボール
巽好幸教授は、高校時代にはバスケットボールに熱中していたことを明かしています。
マグマ学者の巽好幸さん 「勉強は自らの力で得ていくもの」
京都大理学部には1浪して入りました。受験直前の1月までバスケットの部活をやっていて、受験勉強はわずか1カ月。そもそも高校時代、帰宅は部活を終えた午後8時ごろ。それからご飯食べてテレビ見て、宿題があったらやる。そんな生活でした。定期テストの1週間前は部活が休みでしたが、「クラブがないから」って遊んでましたね。落っこちて当たり前です。
引用元:毎日新聞(https://mainichi.jp/articles/20160120/mog/00m/040/013000c)
実は、巽好幸教授は身長が193cmもある方であり、バスケットボールの盛んな大学に行くか京都大学へいくかで悩んだほどの実力があったことを語っています。
結局は1浪した後に京都大学に進学していますが、京都大学でもバスケットボール部に所属して汗を流したとされています。
巽好幸の今後の活躍に注目
巽好幸教授はマグマ学の専門家として、将来の日本の火山噴火や地震などの危険を広く知らせる活動を主に行っていることが窺えます。
巽好幸教授の活動によって、私たち日本人の自然災害に対する意識や姿勢などが向上し、そして起こり得る自然災害に対して被害が少なくなることを期待したい所ですね。
今回は、マグマ学の第一人者として有名な巽好幸教授の原発に対する見解、Yahoo!での個人記事の内容、出身中学や高校などについてまとめました。